仮放免中の高校生・大学生らと在留資格を求め、アクション、記者会見を行いました。

前回の記事からの続きです。 

「このまま日本で勉強を続けさせて!」

 申入れと同時に、法務省前で当事者とともに、シュプレヒコールを行いました。みんなで声を合わせて早期在留資格付与、日本で勉強を続けること、家族と暮らすことを訴えました。


 続けて、記者会見。

 当事者の子どもたちも、自分たちの現状、困難、苦しみについて切実に語りました。

いろんなことを語ってくれましたが、抜粋して紹介します。


「自分は日本で生まれた。地元以外を知らないし、言葉も日本語以外知らない。外国で生活するなんで考えられない」

「今、学校で一生懸命勉強しているけど、それが何の意味があるのか...この先が見えない。」

「将来は大学に行って勉強して、働きたいという夢を持っている。早くビザがほしい。」

「病気になって病院にいっても保険に入れないので、毎回4万くらい請求される。病院にも行けない」

「小、中、高で学んできたことを活かして、日本のために働きたい...」


 彼らの願いは本当に純粋で、素朴なものです。

しかし、私たち日本人が普通に考える未来すら、まともに描くことが出来ないのです。

一人ひとりが一生懸命語った切実な思いには、とても心動かされました。


 仮放免問題、難民受入問題は、正しい情報が伝わらず、表面的なことだけで語られることがあります。

 本当に困っている当事者を目の前にして、自分たちに何が出来ているのかと葛藤することもありますが、それでも彼らと同じ思いを持って活動しないと、問題が埋もれてしまうだけだと思います。

 彼らの思いが社会的にも理解され、問題が解決の方向へ向かうよう、私たちも地道な活動を続けたいと思いました。

BOND~外国人労働者・難民とともに歩む会~

私たちBOND(バンド)は、日本に暮らす外国人労働者や難民のための支援活動を行うボランティア団体です。


0コメント

  • 1000 / 1000