仮放免中の高校生・大学生らへの在留資格の付与を求める申入れを行いました。

 

 本日、仮放免中の高校生・大学生らへの早期在留資格付与を訴える申入れを、法務省入国管理局に対し、仮放免者の会、弁護士、BONDで行いました。

 今回申入れの対象のなっている子どもたちは、日本で生まれ育ち、幼いころから日本社会で生活し、学校で学んでいます。

 しかし、両親がオーバーステイであったことなどの事情により、在留資格を得ることが出来ず、今なお、仮放免という非常に不安定な立場に置かれています。

 当然、生まれてから日本を出たことのない彼らは、両親の母国に強制送還されたとしても、言葉も分からず、生活をしていくことは客観的に見ても非常に困難を極めます。さらに、両親だけが帰国し、10代の子どもたちだけが日本に残されることということも、普通の家族の在り方を考えても到底許すことのできるものではありません。

 彼らには何の落ち度もなく罪もありませんが、入管は一向に在留を認めていません。日本人の学生と同じように、将来の夢や進路を思い描くこともできず、苦しい思いをしているのです。

 特に大学生、高校生は間近に進学、就職の時期が迫っていることもあり、今回の申入れに至りました。

 我々支援者は早急に彼らに在留資格が付与されることを強く望みます。

申入れに続いて、当事者の子どもたちが記者会見を行いましたので、次の記事で紹介します。

申入れの内容は以下のとおりです。


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                   申 入 書  

                                   2016年8月24日

 法務省入国管理局長 殿 

                         東京都新宿区高田馬場3-13-3-404 

                                       仮放免者の会 

 当会は貴殿に対してこれまでも、2003年以前に入国した仮放免者や日本に家族がいる仮放免者への在留特別許可を申入れてきた。  

 今回、緊急性が極めて高い、高校生・大学生などへの在特付与を申し入れる。  

 これまで当会は、高校生・大学生なども含んで、日本への定着性が極めて高い仮放免者家族全員に対しての在特付与を申入れてきた。当該家族の子どもらが、自己に深い愛情を注いでくれる大切な親と、これからも生活をともにしてゆきたいと考えるのは、人間として極めて自然なことである。  

 しかし、高校生・大学生などとなった当該家族の子どもらの現状を鑑みる時、せめてまずはこの子らだけにでも、速やかな在特付与が必要とされている。その事情は以下である。  

 今回、当会が速やかな在特を求める当該家族の子どもらとは、日本で生まれ育った、ないしは幼い頃に入国し、日本でしか就学していない子どもらである。この子らは、日本で義務教育を終え、日本語を通じて知識・経験を吸収し、人間関係を構築してきた。まわりの日本人の生徒らと同じように学校での勉強や部活動などに精を出してきた。 しかしながら、仮放免という不安定な状態では、今の生活がいつ、失われてしまうのかわからず、かといって、国籍国というこれまでの言語体系とは全く異なる世界での生活は想定できないことから、将来の見通しも持てずに苦境に立たされている。現在の努力が将来、実を結ぶのか否かも不透明なままに過ごす子らの学校生活は、本人の精神状態に大変大きなダメージを与えている。たとえば、高校三年生であれば、来春には卒業を控え、卒業後の進路についての不安や恐怖は極限に達している。仮に高校一年生であっても、自己の将来について出口も見えず、押しつぶされそうなほどの不安にさいなまれながら高校生活を送っている。  

 子どもらが、安心して学校生活に打ち込み、子らの持つ能力と向上心を十分に発揮し、その才能の芽を摘むことなく生きてゆけるよう、当該の高校生・大学生らへの早急の在特を求める。進路の選択を迫られている者もいるため、遅くとも、年内には在留資格を付与していただきたい。 

                                                                                                                                                   以 上 

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