ビザのない学生のための交流会を開催

3月27日にBOND主催で「ビザのない学生のための交流会」を開催しました。

今回の企画は、昨年から本格的に取り組んでいる、日本で生まれた、あるいは幼い頃に日本に来て日本社会の中で育っていながら、ビザ(在留資格)のない学生たちが、当事者同士や、支援者との交流を通じて、自分たちの状況を正しく知り、また相互に協力しあうことで、一日も早いビザ獲得に繋げる目的で行いました。


初めて知る入管行政の実態

まず前半にBONDメンバーから当事者の学生に向けて、なぜ自分たちの現状があるのか。入管行政の実態から紐解くレクチャーを行いました。

仮放免中の学生も、16歳の誕生日を迎えると、3か月に1回のペースで入国管理局に出頭し、仮放免の延長許可をもらわなければなりません。当日参加した高校生も昨年初めて一人で入管に出頭下と言っていました。この高校生は、仮放免中だった両親のもとに日本で生まれ、日本社会で、学校教育も受け、16年間生活してきた子です。しかし、その場で入管職員から言われたのは「あなたは日本には居られないから、両親と一緒に両親の国に帰りない」という内容でした。本人は「なぜ自分が”帰る”のか意味が分からなかった」と俯きながら小さな声で語りました。

日本で育った彼は当然日本語しか話せませんし、両親の国には一度も行ったことなどありません。入管の言っていることは本人たちから見ればとてもショックなことだと思います。

安心して将来を考え、勉強がしたい

後半は当事者とBONDメンバーでの座談会を行いました。

ビザはない状態ですが、日本人の高校生となんら変わりはありません。まわりの友達と同じように進路のことを考えていかなければなりません。本人たちなりに当然、夢も持っており、それを話してくれましたが、ビザがなければ仕事に就くことも、場合によっては希望通り進学することも難しい場合もあります。

当事者自身もまだ高校生という年齢で、すべてを受け入れて決断をしていくことはなかなか大変なことでもあります。座談会のなかでもどのように今後ビザ獲得まで一緒に取り組んでいくか討議を深めました。

継続した支援で早期ビザ獲得を

BONDではこうした学生たちの支援を今年も継続して取り組んでいきたいと思います。

ビザ獲得に向けた支援もそうですが、当事者のなかには、不安定な現状から学習への意欲がわかず、勉強に苦手意識を持っている子もいます。今後、こうした学生への学習支援も始めていきたいと思います。

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