べトナム人技能実習生への支援を行いました。

今年の1月、高知県の支援者から「技能実習生のベトナム人が強制帰国されるかもしれない!」緊急の連絡が入りました。

連絡を受けたメンバーにも緊張が走りました。


切実な訴え

内容は次の通りです。

ベトナムから,技能実習生として来日したAさんは,高知県の会社に在籍し、各地の工事現場などで日々真面目に働いてきました。

ところが、ある日突然、現場の先輩である日本人社員から「気に入らない」などと暴行を受け、耐えかねたAさんは警察にも相談する事態になりました。

警察沙汰になったことで、高知から社長が来てAさんは一旦高知に戻りました。

Aさんは、もう二度と怖い思いをしたくなかったので、実習先の会社を変更したいと願い出ましたが、会社と斡旋組合から「会社を変わることはできない。帰国するか、今の現場ではないところで働くか、どちらかだ」と迫られたそうです。

これは本人の意思を無視した身勝手な行為と言わざるを得なません。結局、Aさんが意思を曲げようとしないのを見た会社と組合はAさんに「東京に行って話をしたい」とだけ伝えて、半ば強制的にAさんを移動させようとしました。

このまま仮に東京に連れていかれた場合、日本語が得意でないAさんをむりやり空港に連れて行って帰国させてしまう可能性もゼロではありません。


Aさんのために署名活動を行う。

連絡が入ったときは非常に緊迫した状況でしたが、高知県の支援者の方の迅速な動きもあり、一先ず強制帰国の心配はなくなりました。

しかし、問題はそこで終わりではありません。Aさんが無事次の実習先に行くことが大きな課題として残っていました。技能実習生が実習先を変更するためには入国管理局の許可が必要であり、審査には2週間~1か月ほどの時間がかかるのが通常です。つまり、Aさんは、実習先変更を待っている間、無職状態になってしまうのです。

Aさんのこのような不憫な状況を一日も早く解決するため、高知県の支援者を中心に入国管理局に対して早期実習先変更の許可を求めて署名を集めました。

BONDのメンバーも署名活動を行うとともに、全国から集まった署名を入国管理局に提出する支援を行いました。


無事実習先変更の許可が出る。

申請からちょうど2週間目でAさんに対する、実習先変更の許可が下りました。これはある意味最短での結果であり、多くの人の署名が後押しになったからこそ得られたものであると思います。

Aさんは今月中旬、無事高知を立ち、新たな実習先に移ったようです。

そんなAさんと高知の支援者からBONDにお礼のメッセージとプレゼントが届きました!

技能実習生問題は、多くのメディアでも報道されていますが、現代の奴隷制度とも呼ぶべき過酷な実態も明るんみなっています。

私たちの活動する関東地方でも多くの技能実習生が働いており、今回のケースはその一つでしかないと改めて考えさせられます。

今後も、この問題を深く考えていきたいと思います。


最後にAさん、これからも日本で実習がんばってください!

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