【3・12中央大企画】難民の話を聞く会
2023年3月12日に、BONDに所属する中央大学生により、難民の話を聞く会が実施されました。事前に勉強会を行い、当日は当事者の方の体験、訴えを時間の許す限り聞きました。(参加者5名)
本会では、ミャンマー出身の難民の方にお話を伺いました。
反政府運動の参加を契機に刑務所で人権侵害を受けて、命からがら日本に逃れてきたこと。入管での収容中は、「先の道が見えない。何も考えられない」「人間扱いされず、食事が食べられない状態になっても、病気を診てもらえなかった」こと。
入管問題は、これからの日本の難民受け入れ政策に関わることとして、仮放免者の会の中で「互いに助け合い、いつまでも闘うつもり。前に堂々と出て、闘うつもり」であることを伺いました。
また、最後に、学生に対しては、「入管問題をもっと日本社会に広げてほしい」「大学のネットワークを活用して、色々な国の大学生にアピールしてほしい」「学生の声が大きければ大きいほど、国は動く」というメッセージをくださいました。
以上のお話から、難民として認められるべき事情を抱えているにも関わらず、日本社会で精神的・身体的に追い詰められ、抑圧され続けている当事者の苦しみが窺えました。
イベント参加者からは、「難民申請者がなぜ、犯罪者扱いをされなければならないのか」「行動しないと、当事者の苦しみを黙認しているのと同じ」という感想が寄せられました。本会は、当事者の経験や入管問題をリアルに知る機会となりました。
今回のイベントで語られた当事者の境遇や経験が明らかにしているような、入管問題による人権侵害を見過ごすことはできません。BONDは、引き続き当事者の声を発信し続け、国際基準に基づいた難民認定と、帰国できない事情を抱えた外国人に対する在留特別許可の付与を求めます。また、これらを実現するためにも、2023年3月7日に再提出された入管法改悪法案の成立阻止・廃案に向けて、より一層声を上げ、反対の世論を作り上げていきます。
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